Amazon Honeycode の外部統合機能が新しくなったようなので Zapier 統合を有効化して確認してみた
いわさです。
先日、Honeycode コミュニティにて外部統合機能に関するアップデート記事が紹介されていました。
Zapier や AppFlow への統合は前から出来ていたのですが、確認してみると UI が変わった際に統合周りの操作性も大きく代わってました。
DevelopersIO でも Honeycode と外部サービスの連携に関してはいくつかの記事で紹介をしていました。
- SlackからAmazon Honeycodeにメッセージデータを送信する | DevelopersIO
- Honeycodeでデータ更新&Slackへの通知を行ってみた | DevelopersIO
- Zapier統合出来るようになっていたので、HoneycodeからDynamoDBへデータ連携してみた | DevelopersIO
出来ること自体が増えたわけではないのですが、今までの外部統合設定と UI が全然違うものになっていたので新しくなったもので試してみます。
統合機能の利用開始
フォームなどのオブジェクトプロパティからデータ統合機能に遷移出来るようになりました。
データ統合したいときと思った時にすぐに開始することが出来ます。
ただし、遷移出来るだけで、実態はそれぞれの外部サービスで認証・認可や接続設定が必要なのは変わってないです。
いくつかの選択肢が用意されていて、その最初の開始ページとしてどういう時に何を選択すれば良いのか、あるいは Honeycode API を使いたい場合にどういった情報を使えば良いのかが全部まとまっています。
最初にこのページに遷移出来るようになったことで迷子にならなくなった気がします。
どういう時にどの統合を使えるか
ユースケースごとに何を利用するかについても変わっていません。
まず、組み込みの統合先サービスとして Zapier と Amazon AppFlow があります。
大きな特徴としては本日時点で Honeycode のデータソースをトリガーに出来る組み込みサービスは Zapier だけで AppFlow はまだ出来ません。これは拡張されると嬉しいですね。
一方で Zapier はソーストリガーとしてもターゲットとしても Honeycode を選択することが出来るので多くのケースでは本日時点で Honeycode 統合だけで考えると Zapier のほうが優れていそうです。
ただし、複数アイテムの一括連携は AppFlow でのみ対応されているようなので、特定のユースケースや AWS にサービスを集めたい場合などは AppFlow も利用可能です。
そして、組み込みの統合機能でサポートされていない動作やサービスへの統合が必要な場合は、Honeycode から外部 Webhoook を実行するか、あるいは AWS SDK による Honeycode API の操作を行うことでカスタマイズした統合処理を作成することも出来ます。
アウトに関しては Webhook あるいは Zapier が、インバウンドに関しては Honeycode API が対応している範囲であれば、実質何でも連携出来ると考えて良い思います。
Zapier を使って、Honecode をトリガーに Slack 通知を行ってみる
さて、本日は Zapier を使って Slack への通知を行ってみたいと思います。
Slack への通知だけであれば Webhook のみでも可能なのですが、Zapier 統合によって Honeycode の拡張性が高くなるので最新の Zapier 統合を試しておきたいというところがありました。
Honeycode 接続
まずは Honeycode と Zapier を接続します。
接続後にどのアイテムをトリガーにするかを選択します。
ここは以前の UI と大きく変わっているので少し混乱しますが、Workbook があって Table があるという基本構造は同じなので、App を意識しないようにしましょう。
ここでは iwasa20220822 というアプリで使っている Starter App Workbook を選択します。
次にテーブルですが、OVERVIEW 機能ですぐに見つけることが出来ます。
ここでは Item テーブルを選択します。
Honeycode 側の接続はこれで終わりです。簡単です。
Slack 接続
次に送信先の Slack との接続を行います。
こちらも行うことは簡単で認証後に送信チャネルと出力形式を選択するだけです。
まずは接続です。接続すると Slack 側に App として表示されるようになります。
次に出力先と形式を選択します。
形式を指定する際には Honeycode テーブルのフィールド値を埋め込むことが出来るのが特徴ですね。
しかも GUI で組み込みが出来るので、初めて統合を作成する際にも直感的に作成出来そうです。
接続まで出来ました。
アイテム作成してみる
では、統合出来たので登録フォームから新規アイテムを作成してみましょう。
Slack へメッセージが送信されました。
また、フォーマットについても Honeycode 側の登録フォームで作成した内容が出力されていますね。
さいごに
本日は、Amazon Honeycode の外部統合機能が新しくなったようなので Zapier 統合を有効化して確認してみました。
まず、機能的に以前から統合周りで大きく出来るようになったことが増えたというわけではないということがわかりました。
その上で、Honeycode のユーザーインターフェースが少し前に刷新されたわけですが、外部統合設定への遷移方法がわかりやすくなっていた。というところでしょうか。
現状の機能としても Honeycode 側のみで簡潔した統合の有効化は出来ないことが確認出来たのと、Zapier 側の ユーザーインターフェースが大きく変わっていたので確認する良い機会にもなりました。